2026年5月20日

溶連菌感染症とは?
3〜10歳ごろのお子さんに多く、のどの痛みや高熱が目立つことがあります。風邪と似て見えることもありますが、早めに診断して治療することで、 症状の改善や合併症の予防につながります。
1. こんな症状があれば、溶連菌を疑います
主な症状
- ☑ のどの痛み
- ☑ 38〜39℃前後の発熱
- ☑ 扁桃のはれ、白いものがつく
- ☑ 首のリンパ節のはれ
- ☑ 体に小さな赤い発疹が出る
- ☑ 舌が赤くブツブツする
- ☑ 咳や鼻水は目立ちにくい
溶連菌感染症では、のどの痛み、発熱、首のリンパ節のはれなどがみられます。
こどもでは、発疹や舌の変化が手がかりになることもあります。
2. 迅速検査について
溶連菌感染症は、のどをこすって行う迅速検査で確認できます。
ただし、迅速検査は「溶連菌がいるか」を調べる検査であり、結果だけで診断が決まるわけではありません。
| 症状やのどの所見が 溶連菌らしい |
症状やのどの所見が 溶連菌らしくない |
|
|---|---|---|
| 迅速検査 陽性 | ◎ 溶連菌の可能性大 | △ 保菌者の可能性 |
| 迅速検査 陰性 | △ 別のウイルスの可能性 | × 溶連菌の可能性小 |
溶連菌は、症状がなくても「のどにいるだけ(保菌)」のことがあります。
そのため、当院では検査結果だけでなく、症状やのどの所見も合わせて総合的に判断しています。
3. 治療について
抗菌薬を5〜10日間服用します
- ・多くは、飲み始めて1日ほどで熱が下がり始めます
- ・途中でやめると、再発や合併症のリスクがあります
- ・症状が良くなっても、最後まで飲み切ることが大切です
- ・症状に応じて、解熱鎮痛薬やうがい薬などで、のどの痛みやつらさを和らげます
抗菌薬を適切に使うことで、症状の早期改善を目指し、周囲への感染拡大や合併症の予防にもつながります。
4. まれですが、合併症に注意が必要です
- ・中耳炎
- ・肺炎
- ・扁桃周囲膿瘍
- ・リウマチ熱
- ・急性糸球体腎炎
リウマチ熱では心臓や関節に、 急性糸球体腎炎では腎臓に影響が出ることがあります。
5. こんなときは再診してください
- ☑ 抗菌薬を飲み始めて2日以上たっても熱が下がらない
- ☑ 体中に発疹が出た
- ☑ のどの痛みが強く、水分がとれない
- ☑ 発症から1〜3週間後に、尿が赤い・茶色っぽい、頭痛が強い
- ☑ ぐったりしている
6. ホームケア
ご家庭での注意点
- ☑ 抗菌薬は最後まで飲み切りましょう
- ☑ 食べやすいものを選びましょう
- ☑ 食器やタオルの共用は避けましょう
- ☑ 手洗い・うがいをこまめに行いましょう
食べやすいもの
- ・ゼリーやプリン
- ・ヨーグルト
- ・少し冷ましたスープ
- ・おかゆや豆腐
のどにしみやすい食べ物
- ・熱すぎる・冷たすぎるもの
- ・辛いもの・スパイス類
- ・すっぱいもの
家族内感染について
・溶連菌は家族内でうつることがあります。
・潜伏期間は2〜5日程度とされています。
7. 登園・登校について
登園・登校の目安
- ☑ 抗菌薬を始めて24時間以上たっている
- ☑ 熱が下がり、元気になっている
- ※園や学校ごとの決まりがある場合は、それに従ってください
まとめ
溶連菌感染症は、こどもに多い細菌感染症で、のどの痛みや高熱が特徴です。
風邪とは異なり、抗菌薬での治療を行うことで、多くは数日で症状の改善を目指せます。
横浜市緑区の鴨居つむぎ小児科・皮膚科では、丁寧な診察と分かりやすい説明を心がけております。
鴨居駅周辺にお住まいの方はもちろん、近隣エリアの方も、お子様の体調に不安を感じたらいつでもお気軽にご相談ください。