2026年に流行している手足口病の特徴|鴨居つむぎ小児科・皮膚科|鴨居駅|小児科、皮膚科、小児皮膚科、アレルギー科

〒226-0003
神奈川県横浜市緑区鴨居4丁目1-1 鴨居フロントビル 1階

045-932-0088

WEB予約 LINE Instagram
待合室イメージ

2026年に流行している手足口病の特徴

2026年に流行している手足口病の特徴|鴨居つむぎ小児科・皮膚科|鴨居駅|小児科、皮膚科、小児皮膚科、アレルギー科

2026年6月20日

2026年に流行している手足口病の特徴
2026年に流行している手足口病の特徴|症状・受診目安・登園基準

手足口病が増えてきました

  • 「保育園で手足口病が流行していると聞いた」
  • 「今年の手足口病はひどくなりやすいって本当?」
  • こうしたご質問をいただく機会が増えています。


手足口病は毎年夏を中心に流行するウイルス感染症です。 2026年は春から定点報告数が増加しており、従来よりも早い時期から注意が必要な状況です。

    とくに今年は、
  • ・手や足だけでなく、腕・太もも・おしりまで発疹が広がる
  • ・水ぶくれが目立つ
  • ・手足口病かどうか判断しにくい
  • といったケースが目立ちます。


多くのお子さんは1週間以内に自然に回復しますが、口の痛みで水分がとれない、ぐったりしている、発疹の見た目が手足口病かわかりづらいといった場合は、早めにご相談ください。



2026年に流行している手足口病の特徴

今年の流行で特に目立つのは、次のような点です。

  • ・例年より早い時期から感染が拡大している
  • ・手足だけでなく、腕・太もも・ひざ・おしりにも発疹が広がりやすい
  • ・水ぶくれが目立つ、発疹の数が多い

手足口病は、名前に「手足口」とありますが、実際には肘・膝・臀部・体幹・顔などにも発疹が出ることがあります。 そのため、水ぼうそう、ヘルパンギーナ、突発性発疹、あせも、とびひなどとの区別が必要になることもあります。

原因ウイルスと症状の特徴

手足口病は1種類のウイルスだけで起こる病気ではありません。 主な原因は、コクサッキーウイルスA16、A6、A10、エンテロウイルス71などです。

コクサッキーウイルスA6

近年、とくに今年は、コクサッキーウイルスA6による手足口病が増えています。 A6では、従来の手足口病よりも発疹が広い範囲に出たり、水ぶくれが大きく見えたりすることがあります。

また、回復後しばらくしてから爪がはがれる「爪甲脱落症」がみられることがあります。急に爪が浮く・はがれるため、保護者の方も驚いて受診いただくことが多いです。ほとんどは一時的な変化で、自然に生え替わりますが、赤みや痛み、腫れなどの症状がある場合は、別の病気や化膿も考えられるため診察を受けてください。

エンテロウイルス71

頻度は高くありませんが、エンテロウイルス71では、髄膜炎、脳炎、脳症などの神経合併症に注意が必要です。 38℃以上の熱が続く、強い頭痛がある、繰り返し吐く、ぼんやりして反応が悪い、といった症状があれば早めの受診が必要です。

典型的な経過

  • ・潜伏期間は3~5日ほど
  • ・口の中、手のひら、足の裏に小さな水ぶくれが出る
  • ・発熱はあっても軽いことが多い
  • ・多くは3~7日で自然に改善する

自宅でできる対処と受診の目安

手足口病に特効薬はありません。 症状を和らげながら、食べたり飲んだりできる状態を保つことが基本です。

自宅でのケアのポイント

  • ・水分をこまめに少量ずつ補給する
  • ・口内炎が痛いときは、冷ましたゼリー、ヨーグルト、冷奴など刺激の少ないものにする
  • ・酸っぱいもの、熱いもの、しょっぱいものはしみやすいので避ける
  • ・発疹はつぶさず、清潔を保つ
  • ・短時間の入浴は、問題ないことが多い

すぐ受診

  • ・水分がほとんど取れない
  • ・半日から1日おしっこが出ていない
  • ・ぐったりしている、呼びかけへの反応が悪い
  • ・けいれんを起こした
  • ・高熱が続き、頭痛や繰り返す嘔吐がある
  • ・生後3か月未満で発熱している

1,2日以内に受診

  • ・急に発疹が出て、手足口病か判断しにくい
  • ・口の痛みで食事量が大きく減った
  • ・発疹が急に増えている
  • ・かきこわして水ぶくれが破れている
  • ・数日たっても熱が下がらない

様子を見られることが多い

  • ・元気があり、機嫌が良い
  • ・食事量が少し減っても、水分がとれている
  • ・発疹の痛みやかゆみが軽い

手足口病っぽいけどわからない、受診した方がいいか迷う判断に迷うという段階でも、お気軽にご相談ください。当院では小児科・皮膚科とも手足口病の診療を行っています。


登園の目安

手足口病は、学校保健安全法上の出席停止期間が定められていません。 保育園や幼稚園では、次の条件を満たしていれば登園可能と考えられることが一般的です。

  • 解熱していて元気がある
  • 普段通り食事がとれる

  • 発疹が残っていても、上の条件を満たしていれば登園できることがあります。 ただし、園によって運用が異なるため、必ず事前に確認してください。


    おむつ替えのあとには、流水と石けんで手を洗いましょう。 手足口病では、回復後もしばらく便中にウイルスが出ることがあるため、家庭内や園内での感染対策として大切です。

    よくある質問

    Q1. 手足口病には何回もかかりますか?

    かかります。原因ウイルスが複数あるため、前回とは別の型に感染すると再び発症することがあります。 一度かかったからといって、今後ずっと安心というわけではありません。

    Q2. 大人が子どもからうつることはありますか?

    あります。大人がかかると、子どもよりも手足の痛みが強く出ることがあります。 看病の際は、食事介助やおむつ交換のあとに、流水と石けんで丁寧に手洗いをしてください。

    Q3. 予防ワクチンはありますか?

    現在、日本で承認された手足口病ワクチンはありません。 予防の基本は、手洗い、タオルの共用を避けること、排泄物を適切に処理することです。

    関連ページのご案内

    院長からのメッセージ

    手足口病は、発疹が急に増えるため、保護者の方が驚かれることの多い病気です。 2026年は流行の立ち上がりが早く、発疹の出方もさまざまです。 「手足口病かどうか心配」「受診したほうがよいか迷う」ときは、どうぞ遠慮なくご相談ください。

    当院は、小児科と皮膚科を併設し、お子さんの症状に応じて丁寧に診療します。 はじめての受診でも安心してお越しいただけるよう、わかりやすい説明を心がけています。


    執筆:院長 冨樫勇人(小児科専門医/アレルギー専門医/腎臓専門医)

    TOP